ネットスラングである「まるきゅう(⑨)」という言葉の意味が話題になっています。
マイナビから送られてきた誤爆(?)メールにこの文字がくっついていたことにより、一気に有名になりましたね。
この言葉の意味は「馬鹿」になるのですが、なぜ⑨がバカという意味を持っているのでしょうか?
今回は、まるきゅう(⑨)が持つ意味の由来について見ていこうと思います。
⑨(まるきゅう)とはどんな意味?
まるきゅう(⑨)という言葉が話題を集めています。
こちらの言葉には、隠語で「馬鹿」という意味があるのですが、パッと見連想できませんよね。
⑨が一体どういう理由で「馬鹿」という意味を持つようになったのでしょうか?
詳しく見ていくことにしましょう。
⑨(まるきゅう)の意味がバカになった理由は?
ここでは、まるきゅう(⑨)の隠語の意味が「馬鹿」になった理由や由来について見ていきます。
大きくわけで2つの由来があるようですが、現時点でネットスラングという意味では前者が強そうですね。
・東方Project(ゲーム)に登場するキャラクターより
・ビリヤードのナインボールより
それぞれ見てみましょう。
⑨の意味がバカになった理由①
「チルノ(東方Project)」
まず最初に、ゲームの東方Projectシリーズに登場する「チルノ」というキャラクターから発生したものを紹介します。
チルノには元々「馬鹿」という公式設定はなかったものの、目の前にいればスペルカード(必殺技のようなもの)が当たらないことから、ファンの間で「馬鹿」と呼ばれるようになります。
それがあまりに広まったせいか、「東方花映塚」というシリーズからは「馬鹿」が公式設定となり、マニュアル説明には「①自機」などに並び、「⑨バカ」という説明が追加されました。
元々はプレイヤー間で言われていた内容を公式が拾ったことにより、東方シリーズでは正式に⑨=チルノ=馬鹿という設定が定着しました。
これによって、「⑨は馬鹿」というのがファンの間で定着したということになりますね。
⑨の意味がバカになった理由②
「ビリヤードのナインボール」
まるきゅう(⑨)が馬鹿になった理由のもう一つの由来として、ビリヤードにあるナインボールというゲームから発生したものもあります。
ナインボールとは、台の上にある1〜9までのボールのうち、9を入れたプレイヤーが勝ちというゲームです。
手玉を当てるのは1から順番に当てなければいけない等ルールがあるのですが、「9を入れれば勝ち」というところだけ解釈し、「ナインボールなんて簡単だ!」という人(初心者)が稀に現れます。
つまりはルールを無視して、最初から⑨を狙いにいくということですね。
ルールを知っている人はその人のことを⑨と呼ぶ習慣が生まれ、「馬鹿」という意味で使われているようです。
⑨(まるきゅう)のマイナビメール事件とは?
まるきゅう(⑨)が馬鹿という意味は一部に通じる隠語のようなものでしたが、マイナビが誤爆メールを送信したことで知名度が上がることとなります。
そのメール事件は以下のような内容となっています。
マイナビから届いたというメールには「大東亜以下➈」と記載されている。Twitterでは、同様のメールを受信したというユーザーが複数名乗り出ており、メール自体は東急のグループ企業のインターンシップの募集だったようだ。
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「大東亜以下」ということで、おそらくは学歴、出身大学のことを指している内容と推測されています。
それに加えて「⑨」が書かれており、記事の中でも「⑨は馬鹿を表す隠語」と紹介されているため、⑨に注目が集まったという形になります。
元々は一部の人たちしか知らない用語でしたが、この事件はまるきゅう(⑨)という言葉の知名度を一気に上げました。
このような偶然の出来事が、いかに言葉の意味や使い方に影響を与えるか、とても興味深い例ですね。
私たちの言葉の世界は、予想もつかないところで産まれるのだと実感します。
⑨(まるきゅう)とは馬鹿という意味だった!
今回は、まるきゅう(⑨)の隠語の意味や由来について見てきました。
元々は一部界隈でしか通じないものではあったのですが、マイナビメールをきっかけに広まっていくかもしれませんね。
とはいえあまりいい言葉ではありませんので、冗談を言う時に使う程度に留めておきましょう!